龍馬に誓う新年のメッセージ

若者の自立が厳しい状況だ。ひとりの若者が就職支援相談所に来られた。聞けばこれまで色んな事情があって就職する機会を逃したそうだ。
始めは非正規社員でもいいが、将来は正社員として就職し自らの道を進みたいのだと言う。
学歴や本人の資質からも「どうしてこの子が就職できないのだろう?」と首をかしげざるを得ないケースが結構ある。
夢多き若者が社会に出ることを拒まれるという今の日本の現実は、実に嘆かわしく、そのジレンマだけが増幅している。
十年後の自分を思い描いたメッセージを龍馬に届けるという特製年賀状を入手した。二枚のうち彼女にその一枚をあげた。「あなたの想いを龍馬に送ったら。」と渡すと、さっそく書いて送ってくれるという。私も一枚自分用に書く。十年後の彼女は自分の夢を叶えて元気に暮らしてくれればいいと願う。私にはせいぜいそれくらいの事しか出来ないが、十年後に開くタイムカプセルで未来の自分がこの年賀状と遭遇するのが今から楽しみだ。

街角はクリマスイブ。高校生たちが笑顔で元気に聖歌の合唱やハンドベルそしてバトントワリングでこの日を盛り上げてくれている。
この子たちの十年後の社会は、それぞれの夢を叶えられる時代になればいい。龍馬もきっと海をみつめながらそう願っているのだと思う。