私の電子申請体験記が「月刊社会保険労務士」に掲載されました。

「月刊社会保険労務士」(発行:全国社会保険労務士会)は文字通り我々社労士の専門誌です。
一般の方はなかなかお目にされる機会はないかと思いますが、全国の開業、勤務会員が読んでいます。

社労士の電子申請を普及推進するため、全国の社労士の中からその事例を取り上げて、その取り組みのノウハウなどについて随時紹介されています。

先月私の事務所に全国社会保険労務士会連合会の担当の方から連絡があり記事原稿を頼まれました。さっそく自身の苦い経験をもとに原稿を書き上げて電子メールで送信し、ニ・三回やり取りをして11月初めにはそのゲラがメールで送られ確認して、同11月号に掲載されたと、昨日連絡がありました。
私のように数年前から電子申請に取り組んでいるのですが、現状としてはまだまだ使いやすいものにはなっていません。
だからといって、多くの社労士の先生方が未だ電子申請に引っ込みがちなのですが、私の考えは以下のとおりです。

電子申請を行うことによってもたらされる、メリットはあくまでも依頼先の事業主様にあり、使いづらいといって社労士が己の都合によって推進しなければ、将来手続き業務に関しては社労士は関与しにくくなります。
今日インターネットが普及し、少々の手続き業務については事業主様でも出来なくもないわけではありません。

手続き業務を電子申請でさっさと迅速に済ませて、顧問先との関与する密度を高める、手続きより賃金管理や就業規則、さらに労務管理コンサルティングの質を高めていくことが求められているのではないでしょうか。
そうした視点に立って我々士業はサービス業ですから、技術的にお客様と同じレベルでは存在する理由ありません。
現状の電子申請が難しいのだから、専門家としての我々がそれを引き受ける価値があるのです。夜間でも休日でも電子申請は可能です。非常に効率的です。

昼間の貴重な時間をたんに役所を回っていくだけに使うのは非常にもったいないと思います。
そうした時間があるのなら、私はむしろお客様の所を訪問し、助成金活用や会社を守るとともに従業員の皆様が働きやすい就業環境を整え、やる気を引き出すためのコンサルティングの時間に活用したいのです。

そうした想いをもとに、このたびの原稿「300kbの壁、電子申請ドタバタ顛末記」を提供させていただきました。