ヒロシマ、龍馬、ジョン・レノン

先日出張のおり、ヒロシマ原爆ドームと平和記念資料館を見学に行った。
そこには、戦争の悲惨さ、残酷さ、途方もない悲しみが語り尽くせないほど沢山あった。
遺品の数々や目をそむけたくなる悲惨な写真を見ていると、戦争の愚かさや残酷さがよくわかる。

ボランティアガイドの方々が平和の大切さを、来館者の一人一人に懸命に伝えていた。
団体で来られていた児童の方々にはその惨状はかなり衝撃的だと思う。でも事実は事実として正しく後世に伝えていくことは大切だ。

大河ドラマの中で龍馬が言った。「憎しみからはなんちゃあうまれんき。」争いを続けるより、いかに争いをなくすか、憎しみをぶつけあうのではなく、その愚かさを冷静に粛々と説いていくほうが、なんと凄いことだと思う。

私が26歳の12月8日に元Beatlesのメンバー、ジョン・レノンが凶弾に倒れこの世を去った。ジョンは平和運動家としても活動しており、龍馬も戦争による倒幕を避けて大政奉還を働きかけていたので、二人は共に平和を尊びながらも自らは銃や刃の武器で生命を奪われたのはなんとも皮肉な結果だ。
でも彼らが歴史に残した生き方は強烈だ。彼らの歌や言葉が今もなお僕らの胸を打つのは、時代を超えても残り続ける、その力強い信念や志の深さに違いない。