第38回新入社員研修講座(高知商工会議所)講演を終えて

約140名ほどの各企業から新入社員の皆さんが今年も研修講座を受講されました。
西山会頭や高知市の安藤副市長のご挨拶を受けて本日の講義が始まりました。

そのトップバッターとして私の講演が第一番目の講義となります。
毎回思うのですがフレッシュな若い皆さんを前に私も元気が出てきます。高知の未来を託す若い皆さんに、参考となるお話ができれば・・・そういう思いで今回もパワーポイントを活用しやクイズ形式で受講者の方にも意見を発表する機会を得ていただこうと工夫をこらしました。


今回も前回、前々回の流れと基本的には同じなのですが、いまの情報革命の時代にふさわしい、私が感銘した「電子書籍の衝撃」の衝撃の事例を紹介して、失敗をどのようにリカバリーするか、その過程や事実をオープンに開示し、顧客に誠実に対応することの大切さなどを話しました。

これから企業人としていろんな困難や失敗にぶつかります。その際にもっとも大切なことはそれをプラスに転じていくように努力してかなければならない。その時にどういう対応をするかで、外部からの評価は決まってくる。小手先で不祥事を隠したりするような姑息なやりかたは通用しないし、その際に何を大事に考えるかといえば、顧客に支障が出たり不利益を生じさせないことを優先すること。その対応が出来るかどうかで、社員のあなたや企業の評価にもつながる結果になる。
ということを先日の事例をもとに話してみました。

またクイズの問題形式で、「昇給がないので会社に無断でバイトをしている先輩を見てあなたはどう思うか?」というケースで、会社の目的と個人の都合をどう捉えるのか、という課題を考えていただきました。
公事と私事とは両立し得ない時があります。法律的な側面からの判断基準と組織の一員としての自覚からくる基準で、自らが行動を考える事の重要性を問い直していただきました。
給料明細書をもとに保険料や税金のあらましを話しながら社会との関わりや貢献も解説してみました。
 受講者の方々にはこれから社会人としてのスタートをきったわけですが、自分の「 軸」となるものを意識していろんな事に挑戦していただきたいと思います。