気骨のひと

松本前復興大臣の東北大震災被災地の知事を前にして言いたい放言やマスコミへの恫喝ともいえる発言にまず驚いた。
テレビやYou tubeなどで多くの方がその信じたい光景を目にしたことだろう。これが今の国政の現実かと思うと、もはや怒りをとおり越して本当に情けない状況だ。
先の内閣不信任案を受け、首相はいったん辞めそうな発言をしておきながら、しつこくまだ居座る。
それを元首相が公然とペテン師と罵ったりと幼稚で見苦しい内紛騒ぎをさらけ出し、品性を欠きこの国にはもはや真の政治家はいないのかと誠に嘆かわしい。
政権の末期症状にしても、まったく国民を無視し馬鹿にした話だ。
彼らが後世に称えられることは、まず無いだろう。
 高知県には昭和初期にライオン宰相と言われた一人の政治家がいた。濱口雄幸。彼こそ最後まで己の信念を貫きとおした気骨の人である。五台山唐谷にその生家記念館があり、まっすぐな生き方や功績を知ることができる。反対勢力にもめげず果敢に信ずる政策をすすめた。
無骨なまでに己を捨て国政にその生涯を捧げたその生き方は、凛として清々しいかぎりだ。