満月と音楽の夕べ 声ひろばを通じた交流
かつてこの山里に暮らしていて、今は子供と高知市で住まれているという85歳の女性の方からお電話をいただきました。
聞くと、高知新聞朝刊に載った私の投稿記事がとてもうれしくて一言お礼が言いたかったとのこと。
http://203.139.202.230/voice/0910/091007vhiroba03.htm
記事には私の本名と地名が掲載されていたので、私への連絡先を無心で探されていたたようです。
ご本人は足が不自由で当日故郷の催しに出かけることが叶わなかったようですが、さっきまで地域の人たちにお電話をかけていただき、この声ひろばの掲載のことを知らせて下さったようです。
吉井勇の渓鬼荘の近くに家があり、かの先生に歌作りなどを習ったこともあると話され、昔は温泉場もあってこの歌人もよく利用されていたことなどをお話しいただきました。
またヴァイオリンの奏者のご家族の方々もこの地が気に入られてお暮しになっているといったことも教えてくれました。私がこの日、偶然見つけた「純信お馬の恋の逃避行の道」の記念碑や、まつわるお話を現地の方に聞いたことを伝えると、その方のお孫さんもオペラでお馬さんを演じたことがあることを話され、ここでもまた新鮮な感動や発見につながりました。
周りの風景や当時の思い出を話す、その方の声にずっとふるさとを想う気持ちが感じられて、私の拙文による記事投稿が、この方のこうした想いや行動を起こしていただくきっかけになったことが何よりうれしくてなりません。
催しものの効果は結局はこうした人と人とのつながりであり、そのひと自身の心の想いを深くひろげていくことではないかと、ふと思ったことでした。
11月1日 9時30分から 第一回五台山秋のよさ恋めぐり