五台山の今あるものを気持ちよくお届けしたい

うっとうしい梅雨空が続くある日、私は地元でもある五台山に新しくオープンされた飲食店に訪れました。

そのお店は元々この地にあった施設を活かし、360度のパノラマの風景を私達に見せていただきました。とても素敵でお洒落な観光スポットが出来たことがとても嬉しく思いました。

ところが、私はある現実に唖然としたのです。それというのも、かつてロープウェイや展望台、そして子供達が幼いときにはよく遊びにきた鹿の段の上にあるトイレに入った時のことです。そこには大変寂しい現実がありました。鍵がかからないトイレ、ペーパーホルダーが壊れたままの施設。聞くところによると、ここは県の管理下にあるようなのですが、正直残念な思いがしました。

来年の龍馬伝で高知に来られるお客様がいらっしゃるかと思いますが、この現実を見てどう思われるのでしょうか?

高知駅のパピリオン等には多額の予算が投じられ、力を入れられると聞きますが、観光客の方々はみんな駅前に真っ先に来られるとも限りません。牧野植物園や竹林寺など五台山に最初に来られることも予想されるのです。

また、その土地の「本気度 」はトイレが映し出すとも言われています。表向きの言葉だけが上滑りするのではなく、せっかく県民挙げてお迎えするのですから、お客様にがっかりした気持ちを味わって頂きたくないのが、率直な私の心境なのです。