第37回高知商工会議所 新入社員研修の講演を終えて

今年も高知商工会議所主催の新入社員研修の講師として講座を担当してきました。
先週末に花冷えの気候のせいか、少し風邪気味でベストコンディションではありませんでしたが、なんとか無事に講演を努めることが出来ました。

初々しい若い新入社員が揃うのを見て、いつも思うのですが、なんともこころよい気持ちになれます。この方達が高知の企業で活躍し将来は高知を担っていただけるのかなと思うと、頼もしく感じられます。
この日は私の体験談や業務を通じて思ったこと、事例などを紹介して、若い社会人として心がけて欲しい事柄などをお話ししてきました。講義の中で、次の質問を出して受講者に意見を発表してもらいました。

Q1.あいさつは何のためにするのか? その意義を考えてみよう。

Q2.敬語はどうして使わなければいけないのでしょうか?

Q3.A君はプライベートの時間を使って毎晩遅くまで飲み屋に通っている。
会社はこれを規制できるでしょうか?

Q4.あなたの働く目的は何ですか?

Q5.彼女(彼氏)と19時にデートの約束していたあなたに、上司から残業を命じられた。さあ、あなたならどうする?

Q6.人格的にも仕事の面でも立派な上司、先輩と、その反対に人柄も感心しないし指導もあまりしてくれない上司、先輩とがいるとします。
あなたが飛躍するのにはどちらがよいと思いますか?


この中でQ5の質問に関して、多く答えられたのは「デートを断って残業をする。」というのが多いのが意外に思いました。模範的な社員を意識していたのかなとも思ったのですが、総じて質問には理想的な答えが返ってくることから、一般に言われるところのマナー不足とか、甘やかされたような若者気質を感じられなかったのに少し安心しました。

私の講演の中で途中休憩を設けたのですが、その時間をいささかオーバーして全員が揃ったことがありましたので、次のように注意をさせていただきました。

「私は、あなたたちと休憩時間について約束をさせていただきました。
25分から35分までと私は君たちに告げたはずです、しかしながらその時間を少しオーバーしました。でもこれは社会人としては失格です。
何故なら、時間を守る、約束を守ることは社会人の常識だからです。
休憩時間が10分間あるとすれば、その時間を使ってどう行動するのか、それは君たち自身が考えて行わなければなりません。
ですから、今後はこのことは必ず守って、今日の失敗はしないようにしてください。

少々苦言を呈しましたが、社会人としての規律や自主性の大切さを理解して頂いたでしょうか。